ダンデリオン*リング ~真心の愛~
私の脳裏に「約束」のことを思い出してしまった。
高校生であるうちは、あまり考えないようにしたいとは思うけれど、
やっぱりしろしとの(約束)も考えてしまう。

恋ができない状態だし、誰かに言えることじゃないし・・・。
結構きついなー。
両思いなんだろうけど。
私は恋はしないって決めてるから。

「おーい、クロミなに下向いてるんだよ。
 信号青になったから、渡ろう」

「あ、ごめん。すぐに行くから」

二人は自宅のある方向に歩いている。

同じ歩幅というより、亜美の方が若干前を行く。

それについていこうと、少し早歩きな浩史。


「あー、本当に俺とお前って幼馴染なんだよな・・・。
 いつか、お前の身長をぬかすからな!!」

突然の浩史の言葉に亜美は驚いた。


「えっ?身長の話・・・。
 あんた、そのネタ何回だしてるのよ。
 毎日牛乳飲んでるの?飲まないと成長しないわよ」

「うるさいやい!
 お前なんてすぐに抜かしてやるからな!!」

「はいはい、分かったから」


二人でぎゃあぎゃあと言い争うこと。
私にとっては日常茶飯事だし、お互いに思いあってるのかな?
しろしは私に恋してることはしってるし。
あいつも自覚している。


私達は両思いだということを・・・・。 
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