ダンデリオン*リング ~真心の愛~
『絶対に恋なんかしない』

『絶対に恋なんかしない』


「私はね、浩史のこと大好きだよ?
 幼馴染以上の気持ちだよ・・・。 
 大好きっていっても、
 ちゃんと異性としてみてるの」


「!!それじゃあ、両思いなのか!!やっぱり。
 俺もお前のこと異性としか見れなくなった・・・。
 だから、今俺は告白したんだ!!
 じゃあ、付き合えるんだよな!!!?」


「うんうん、違うの・・・。
 両思いでも大好きでも、
 浩史とは付き合えない。
 私は『恋なんてできない』から・・・」


亜美は涙をポロポロと流しながら答えた。


「だから、なんでその答えばっかりなんだよ!!
 俺たち両思いで何がいけないんだ!?
 亜美、なあなんでなんだ・・・・!?」


「私には『恋をすることはできない』
 としか言葉がみつからないし、
 返事ができないの!!
 好きなのは浩史だけだけど・・・・。
 ねえ、私がなんで『絶対来いなんかしない』
 って言ってる理由がしりたい?」


「理由?何だよそれ・・・・」


「それは・・・・・。
 「約束」があるの。
 絶対に守らないといけないの。
 だから、恋ができないの・・・。
 だから、私は恋なんてしないと決めたの」

「約束?なんだよそれ?
 俺にはわからない・・・・」


亜美は何を言っているんだ?



守る?約束?






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