ダンデリオン＊リング ～真心の愛～

キーンコーンカーーーーンコーーン



春もうらら、暖かい日々が続いている。

皆まだ高校生になったばかりで、授業時間の長さについていききれていない。

中学と高校では授業コマの違い、単位制になってさらに勉強が必要。

単位を落としたら、大変だ。


「あーーやっと、３時間の授業終わったーーー！！
　もう、化学の授業は一番長く感じるよ」

今から１０分休みだーー！あと１時間でお昼休憩ー。


「亜美、あなた理数系苦手なの？
　前から、なんだか授業態度が科目によって違うと思うの。
　英語と社会はやるきまんまんなのに」

「だって、うーん気分的な問題もあるし・・・・。
　理科は昔、蛙の解剖があってそれがトラウマになって、
　ねえ、しろしーーー・・・」

「あははは、お前蛙の解剖実験の時泣いてたもんなー。
　きゃー、きゃーって。お前も女の子だもんな」


蛙の解剖実験・・・・。

小学校に今だあるのが少し不思議に思うが、

あれのせいで、色々と嫌な思いした。


「ああっ、思い出したくない！！
　って、次は現国の授業じゃない？
　さって、用意しないと」

「現国かよ！！
　俺はあんま得意じゃないし。
　漢字覚えるの面倒だし・・・」



キーンコーンカーーーーンコーーン・・・・


「私も用意しないと。
　じゃあね、亜美」

「梨乃じゃあねって、席隣じゃんか」

「まあ、いいじゃない」


梨乃って最近思うんだけど、なんだかしっかりもので、
でも、何か言葉がとごとげしいような・・・。
まあ、人の個性だからそんなこと言ってられないけど。



「では、今から授業を始めます・・・」