運命で繋がってる。
教室では
ガラガラ
先生が入ると、がやがやしていた教室が一気に静かになった。
と思ったら、クラス一番のムードメーカーの倉橋 日向が喋りだした。
日:「せんせー。間に合いましたかー?」
雨:「何とかな。」
日:「何の用事だった?」
雨:「おい日向。敬語、忘れてるぞ。」
日:「あ。すみません。」
雨:「用事と言うのは、このクラスに転入する生徒のことについてだ。」
日:「えっ。このクラスに途中から入れる優秀なヤツとかいんの?」
雨:「いるんだよそれが。俺もびっくりした。」
それを聞くと一斉にみんなが喋りだした。
和:「せんせー。男ですかおんなですか?」
一番のチャらいヤツ、十倉 和がきく。
雨:「女の子だ。俺は、姫と咲って呼んでるぞ。」
和:「ふたりですか?Wにすごいですね。」
奈:「姫と咲だって。相当可愛くないと似合わない名前だよねぇ~。」
ちょっときつめの女子、斉田 奈々美が言う。