キミ ガ スキ
「ゴメン…。」
ゆっくりと体を離し始めた。

『ごめんね…迷…惑……だよね………』

あぁ……
困らせちゃったよ……。
やばい……泣きそう………。
(ギュッ…!!)
急に抱き締められた。
「ごめんっ!!違うんだ……!!変な言いかたしてごめんなっ!!」

『えっ……?』

「だから……男にはいろ…(ゴニョゴニョ)とっ…とにかく!!泣かないでくれ…よ。」

わたしは硬直してしまった。だって抱き締められた状態で耳元で言われると顔が熱くなっていくのがわかった。

わたしは小村くんの顔を見た。
―えっ……?
わたしは驚いてしまった。

だって小村くんの顔がどっと赤くなっていくのがわかったのだから。

わたしは余計に顔が熱くなった。

―やばい……。
その顔は反則だよ………。
あぁ……このまま溶けてしまってもいいかもしれない。


「………ハッ!!(バッ!)
ごめん………急に抱き締めちゃって…!!」

急に体を離されわたしはびっくりしてしまった。

『だっ…大丈夫だよ♪♪
急に抱き締められたのはびっくりしたけどさ……。』
下を向きつつもわたしは話した。

「『………』」


―やばい……。
なんか話題…話題を!!
(ゴクッ……)

『あのさ……離し変わっちゃうけど…思い出作るんでしょ?』

「思い出……?」

『だから…思い出作るんでしょ??わかる??』

「えっ……?」

『たく……思い出作るためにわたしを呼んだんでしょうが!!!』

「そうだっけ……?」

『……はぁ〜。』

「ごめんな……忘れてたっ!」

『《ごめんな……忘れてた!》って忘れんなよ!!』

「だって…さっきの抱き締められたから…………。」

『えっ…??さっきっ………』
わたしは思いだし顔が赤くなり熱くなっていくのがわかった。
小村くんを見るとわたしと同じように顔を隠しつつも赤くなりつつも目があった。

「みっ……見んよっ!!」

『そっ…………そっちこそ見ないでよっ!!』

やばい……やばすぎる……。その顔は反則すぎ!!!!!反則すぎてダメダメッッ!!!
あぁ……
このまま………
時間が止まればいいのに……

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