Cigarette Choco -曖昧な関係-
いちごオレ
駅ビルを抜けて、ビジネスホテルへと足を向ける。
「何か買ってく?」
「うん」
近くのコンビニに入ると、おいしそうなおでんの匂いが充満していた。
温かい店内。
冷え切った太ももが少し痛痒い。
楓は、まっすぐ飲み物のほうにスタスタ歩いていくと、迷わずいちごオレをかごの中に入れた。
いちご…
本当に好きなんだなぁ。
「陽菜…は何食べる?」
「へ?」
ドキンっと胸がなる。
それと同時に顔が熱くなる。
「だから…何、食べる?」
さっき……
さっき………