Cigarette Choco -曖昧な関係-
あー……
私、何してんだろう。
胸がチクリと痛んで、どうしようもない感情に襲われる。
それを脱ぎさるように、服を脱いだ。
びしょびしょに濡れた、肌に吸い付くようにへばりついたブラウス。
湿った下着。
色が変わったチェックのスカート。
黒のタイツ。
着ているものすべてが気持ち悪く思えて、
全部、全部、脱ぎ捨てたい。
ブラに手をかけようとしたときに、ドアが小さく鳴った。
「制服乾かしておくけど…」
大きなドアの向こうから遠慮がちに囁かれた声。
私は、素早くタオルを身体に巻いてドアを開けた。
ガチャッ
片手だと心なしか、少し重い気がする。
そんなことを考えながら、
「これ……」
ちょっとだけ開けたドアの隙間から手を差し出し、重い制服を突き出す。
制服を持つ手が、震えた。
緊張したときみたいに小さく震えた。