Cigarette Choco -曖昧な関係-
煙草
乱れたシーツ。
満たされた心。
満たされた身体。
肌から直に伝わるシーツの滑らかさ。
楓の胸に顔をうずめて、幸せの余韻に浸る。
目をつぶると思い出す……
脳裏に新鮮に焼きついたコト。
少し掠れた声で
『陽菜…』
そう囁いてくれた。
あたしも何度も名前を呼ぶ。
「……っ」
顔が赤くなるのを感じる。
恥ずかしい……
冷静に考えると、なんてことしたんだろ。
「陽菜ちゃん…?」
やらしいことを考えるあたしのことなんか知らずに、楓はあたしの名を呼んだ。
愛おしそうに見つめてくれてるような目。
「な…何?」