Cigarette Choco -曖昧な関係-
「うん…」
楓は目を細めながら、優しく笑う。
何度も何度も頷いてくれた。
あたしは精一杯の勇気をだせたんだろうか?
これでよかったのだろうか?
たくさんの疑問が残る中、
あたしは彼の言葉を待った。
考えれば、考えるほど……
『ゴメン』そう辛そうに言う楓しか思い浮かんでこない。
「陽菜…ちゃん」
「な、何?」
不安を押し殺して、笑みを浮かべる。
でもちゃんと笑えてるか自信もない。
「俺も、陽菜ちゃんのこと好きだよ」
「え……?」
「会ったばかりの女子高生に、こんなんなっちゃう俺って…ゴメンな?」
なんで謝るの…?
あたし……
あたし………