しょーと*しょーと
3
3
『夏那、お前本当、馬鹿なんじゃないの?』
「修〜〜!!」
涙目で俺にすがるコイツは、
道端の側溝に落ちて、身動きが取れないらしい。
『どうやったらこんなとこでコケんだよ。
立てないの?』
「うん…足痛くて…」
『どこまでも馬鹿だな』
「うぅ…」
『泣くな!うざい!(…ま、可愛いんだけど)』
「ごめんなさいぃぃぃ!」
『ほら』
俺は夏那に背を向けて、
背中に乗るように促した。
「ふえ!?」
『わかんねーの?乗れよ』
「いっ、いいよ!重いし!帰って!」
顔、真っ赤(笑)
『ばか、ほっとけないだろ。
てか、帰っていいのかよ』
「う。
帰ってほしくないけど…
第一あたし制服…スカートだし」
『あぁ。』
おぶったら大変だわな。