訳アリLife(仮)


 保健室にはベットが三つ。




 
 …そのうちの1つに、綺麗にそろえられた一組の上履きがあった。




「…誰かいんの?」




 女がそう言った。

 だが、返事がない。




「…シカト?」




 女がカーテンの閉まったそのベットに向かって歩いていった。






 …おいおいおい。


 まさかそこ、開ける気じゃねぇだろぅな?




 だってそこにいる奴。


 どう考えても寝てんだろ…





 可哀想に。



 寝かせといてやればいーのに。






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