訳アリLife(仮)


 【凛乃】



「・・・私は、これからもずっと1人で生きます。
 過去のことを誰にも話さずに」




 篠塚くんのまっすぐな目が、怖かった。



 でも、どこか暖かくて。



 あたしに安らぎを与えてくれた。




「ざけんな・・・」


「え?」


「1人でなんでも抱え込むな!
 誰か頼れよ!
 
 誰もお前のこと軽蔑とかしてねぇだろ!」





 ・・・え?




「・・・チッ」


「篠塚、くん・・・?」


「何だよ」


「私・・・どうすればいいのでしょう」


「は?」



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