訳アリLife(仮)
あたしは大翔に駆け寄った。
『大翔っ、今までどこにいたの?
今まで何してたの?
その痣、どうしたの?
髪の毛、染めたの?
皆、心配してたんだよ?』
大翔には、聞きたいことがいっぱいあるんだよ…
なのに。
なのに────…
『…るせぇ』
…え?
『ひろと?』
『んだよ』
『今、何て…『だから、うるせぇって』
え?
『大翔っ、何で?!
どうしたのっ?!
おかしいよ!
前の大翔はそんなのじゃなかった!
だって、その髪!
おかしいじゃん!
大翔、金髪は嫌いって…『凛、お前まだ俺のこと信じてる?』
いきなり突きつけられた言葉。
『信じてる?って…
あたしはいつだって大翔を信じて…『じゃあ、ちょっと付き合えよ』
あたしは、大翔に腕をつかまれた。