ありがちな恋
とかいいながら入れに行ってくれるのが
愛奈なんだな。いい嫁になれるぜあいつ。

「ホント健は愛奈ちゃんのことこき使ってよな。
かわいそうに」

卓也は泣きまねをしながら俺に言う。

「俺が言わなくてもあいつは入れに行ってたよ。
そういうやつだからさ」

「ふう~ん」

「なんだよ」

「いや、別に」

そんなことを言いながら卓也は近くにあった
クッションの上に座る。

「ていうか健くん。好きな人いるの?」

いやていうかって。全然脈略ないから。
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