ありがちな恋
「……でも、私の言うこと聞いて
くれるなら、許してあげないこともない」

「な、なんだ?」

「そ、その……あのね?お兄ちゃんの膝
の上に座っていい?」

なんだ、そんなことか。

「お、おう。いいぞ。なら座れよ」

「……アイスは?カルピスは?」

そういやそうだった。

「じゃあ、ちょっと取ってくるな」

俺は愛奈の頭を撫でてアイスとカルピスを
取りにいった。

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