ありがちな恋
水着の会計をすましたあと
愛奈がお礼に何かをおごると
言うので遠慮なくかき氷をおごってもらった。

「暑い夏には、やっぱこれだよな」

「そ、そうだね」

愛奈が頭を押さえながら答える。

「勢いよく食べるからだよ」

「だって~」

だって~じゃございません。
そろそろそういうのは卒業しましょう。
愛奈が幼なじみじゃなかったら俺は
この場所から消えてるぞ。


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