ありがちな恋
愛奈はえ?といいながら動揺した顔をしている。
うまくいったな。
「だから、ありがとう。お礼のためとはいえわざわざ
料理の勉強したんだろ?俺、家庭教師した甲斐があるって
もんだよ」
「あ?あ、うん!うん!私頑張った!すごい頑張った!」
「これでもしお前に彼氏が出来たとしても、胃袋もつかめるな!」
「う、うん。そうだね。・・・お兄ちゃんが喜んでくれればそれでいいのに」
最後のほうが声が小さくて聞きとれん。まあいいか。
というかそろそろ帰って勉強でもするか。
「愛奈、俺帰るわ。学力テストが近いしな」
「ええ、もうちょっといてよ。久しぶりにたくさんしゃべろうよ」
なんで今にも泣きそうなんだ。そういえばこんなとき
ガキの頃なんかしたらすぐに泣き病んだ気がする。
何だったけ?思い出せない。
「ワガママ言わない。ていうか今回のテストに俺の
お小遣い昇格がかかってるんだよ。だから少しでも
点あげんといけんのよ。また今度話してやるから」
「うぅ、ならいいよ。お兄ちゃんなんか早く帰っちゃえ」
愛奈がすねる。これでもかというくらいすねる。嫌味を
言うくらいすねてる。なんでこいつは俺にべったりなのかね。
「そろそろお兄ちゃん離れしなさい。そんじゃな」
そうして俺は愛奈家を後にした。
うまくいったな。
「だから、ありがとう。お礼のためとはいえわざわざ
料理の勉強したんだろ?俺、家庭教師した甲斐があるって
もんだよ」
「あ?あ、うん!うん!私頑張った!すごい頑張った!」
「これでもしお前に彼氏が出来たとしても、胃袋もつかめるな!」
「う、うん。そうだね。・・・お兄ちゃんが喜んでくれればそれでいいのに」
最後のほうが声が小さくて聞きとれん。まあいいか。
というかそろそろ帰って勉強でもするか。
「愛奈、俺帰るわ。学力テストが近いしな」
「ええ、もうちょっといてよ。久しぶりにたくさんしゃべろうよ」
なんで今にも泣きそうなんだ。そういえばこんなとき
ガキの頃なんかしたらすぐに泣き病んだ気がする。
何だったけ?思い出せない。
「ワガママ言わない。ていうか今回のテストに俺の
お小遣い昇格がかかってるんだよ。だから少しでも
点あげんといけんのよ。また今度話してやるから」
「うぅ、ならいいよ。お兄ちゃんなんか早く帰っちゃえ」
愛奈がすねる。これでもかというくらいすねる。嫌味を
言うくらいすねてる。なんでこいつは俺にべったりなのかね。
「そろそろお兄ちゃん離れしなさい。そんじゃな」
そうして俺は愛奈家を後にした。