ありがちな恋
「だって、お兄ちゃんが…グス」

「だから理由を言えよ」

「…重いって…言う…から」

「そりゃそうだろ。お前の荷物を
持ってさらに人一人おぶって帰って
きたんだぞ?お前の体重がどうとかじゃ
なくて重かったんだよ」

「…どういうこと?」

そんなこと言われても困るな俺。

「ああ、もう!お前一人背負うくらい
大したことないからもう、気にするな!な?」

「う、うん…」

「ほら泣きやめよ」

そういって俺は近くにあったティッシュを
渡してやる。愛奈はそれを受け取って

「あ、ありがとうねここまで運んでくれて」
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