ありがちな恋
健が寝た後愛奈は掛け布団を持ってきて
健にかけた。

「お兄ちゃん」

愛奈は健の寝顔を眺めながら幸せな
気持ちに浸る。

(まだ、お兄ちゃんの彼女にはなれてないけど
一緒にいれるのはやっぱり…うれしいな…)

「…お兄ちゃん。好き…だよ…」

その愛奈の告白は眠っている健には
伝わらないだろう。

だけど愛奈は声にだすことによって
自分の気持ちを再確認した。
ああ、やっぱり私は好きなんだ、と。
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