ありがちな恋
「うん・・・はやく行こッ」

そんな早く歩くな!こけるぞ。
というか案の定こけた。

「イタッ!もうやだ」

ほんとどんくさい奴

「ほら、愛奈」

俺は手を差し伸べて体を起こしてやる。

「ほんとどんくさいのな。愛奈は昔から変わんねぇなお前は」

愛奈は怒ったのか言葉をちょっと荒げて答える。

「そ、そんなことないよ!どんくさくないもん!
それに昔とは違うもん!」

「その・・・背も伸びたし、胸だって大きくなったもん」ボソボソ

「え?なんだって?」

「何でもない!ていうか、早くいこう時間なくなるよ!」

まあ確かにすでに昼休みが始まって10分は経っている。

「そうだな。ゆっくり歩きながらいこうな。なんなら手も
繋ぐか?」

子供扱いされたのが分かったのか

「別にいいもん!おに・・・じゃなくて先輩のいじわる!」

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