ありがちな恋
「ああ。店で買える打ち上げ花火を
ちょっとだけ進化させたくらいのショボさだ」

「それは・・・ショボいな」

「だろ?」

「きっと金がなかったんだよ。お兄ちゃん」

「シビアだな」

「「うん」」

金の問題とはなんというか、残念だ。

「きれいだね~」

「そうだな」

1000発打たれる我が町の花火は
短いようで長い1時間がこの町
を照らし続けた。

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