ありがちな恋
もってこられた料理からいい匂いがした。

・・・大丈夫そうだな。

「そんじゃいただきます」

「目が見えないから食べさせてあげるね!」

う、それは盲点だった。
確かに愛奈の言う通りなので
従うことにした。

「はい、あ~ん♪」

口の中になんともいえない味が広がった。
な、何なんだこの料理は!?

愛奈がワクワクしている姿が目に浮かぶ。

「こ、これは~え、え~とオムライス?
タマゴなしの。」

愛奈が机の下から俺のすねを蹴ってきた。
どうやら間違ったようだ。

「もう、バンダナ取るぞ」

ダメという愛奈を無視してバンダナをとる。
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