婚約者は俺様なオタク様★
「彼氏ならい…」
「い?」
「…いない」
危うく高田のことを言いかけた…。
って言っても“形式”だけの彼氏だけど。
「なら決まり!」
由香はケータイを出してなにやらメールを打ち始めた。
「ちょ!何してんの?」
「何って人数確定したメールだけど?」
笑顔を私に向ける由香。
「私、行くなんて一言も言ってないし!」
「でも、もう送っちゃった♪」
『送信完了』
になっているケータイ画面を私に見せる由香。
「はぁぁ!?」
「土曜日開けときなさいよ!」