婚約者は俺様なオタク様★



玄関の前で無言のまま立っている高田と私。




これからどうしろって言うのよ…。


高田と行く場所なんてないし。



デートしたことにして、ちょうどいい時間になったら帰ろうかな?



いや、うちの母をごまかせない…


どうしよう…



私がブツブツ声に出して言ってると




「さっきから何ブツブツ言ってんだよ。行くぞ」


と高田が言って私の手を引っ張り歩き出す。




「ちょっ…ちょっと!」






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