成金美男子達VS貧乏美少女


「で。その高潮って何処にいんの?」

「あ…あそこの真ん中にいる…」

護が指差した方を見ると

「キャーッ蒼様!直様!勠様!!!」

真ん中にいる男子を囲んでお嬢様たちが騒いでいた
まるでアイドルだよ…

『私…ああいうの無理だよ…帰る。』

「お願いっ!!!一緒に来て…」

ちょっ…何で服掴むの!?
私の抵抗もむなしくズルズルとギャラリーの集まる場所まで引きずられた


「ちょっと貴女!庶民の分際で何のようなの!!!」

な!?何で私だけなの!!!
私達に気づいたお嬢様たちが睨み付けた

『わっ私じゃなくてこいつです!!!』

「どわっ」

後ろに隠れていた護を前に押し出した
その勢いでギャラリーの中心に行ってしまった

「来んの遅せぇよ…」

なっ何あいつ!

護が来るなり文句が始まった

「すみません…」

「もう昼おわんだろ…ったくこれだから庶民は…」

『ちょっ…「「翼ストップ!!!」」
ふががっ…』

文句を言おうとしたら実里達が止めに入った

「それにお前…両親に捨てられたんだろ?」

「…っ」

「可哀想にな…ろくでもない両親から生まれて…」
そいつは護を哀れむようにみて言った

 『実里…離して…私あいつ許せない』

「翼…「僕の両親の悪口言わないでください!!!」
突然護が真ん中にいる奴に怒鳴った

「確かにっ…僕は捨てられた…でも…」

「庶民の分際で蒼様にたてついてんじゃねぇ!!!」
「そうよ!身の程知りなさいよ!!私達と貴方のような貧乏人すむ世界が違うのよ!」

ギャラリーが護をせめはじめた



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