愛の紅し【極短】

ガタガタと立て付けの悪いドアが音をたてる


古びた部室棟の一画にあるバスケ部の部室

奥のロッカーに背中を預け、今入ってきたばかりのドアに目をむけた




西日が窓から射し込む夕方


そんな夕陽を背に背負うように君はガタガタと音をたてながらドアをあけた



言葉は、いらないよ


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