愛の紅し【極短】
君が静かに私の前に立つ
私は長めの前髪から私を見つめてるだろう君の部活帰りのジャージの胸元を見つめていた
君が動く
右手を私の背にやりながら左手は私の短いスカートからのびる足を撫でた
右手がカーディガンとブラウスをたくし上げる
だんだんと私の背中からお腹に動く手の感触に思わず身じろぎをした
構わず。動き回る手はいつの間にかブラウスを胸元まであげていた
かすかにのぞく胸の下のライン
息を吸うことも
吐くことすら叶わない
君の瞳が私の目を見つめて、すこし、ほんのすこしだけ照れたように笑うから
ずるいよ、