駆ける…キミト共に
「こんな事になって、本当に申し訳ありません。
ごめんなさい…
涼子は、こんな俺を見て
馬鹿にしたり、恨んだりする。
だけど俺は…そうされる事をした人間なんだ。
自殺しようとして、
人を跳ねた大罪人なんだ…
ごめんな…ごめんな…」

それはもう、謝罪なんかじゃ無かった。
殆ど、懇願に近いような…

卓は涼子を、拝み倒していた。
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