駆ける…キミト共に

「そう…だったんですか」
と、溜め息混じりに肩を緩めた。

「あまり、心配されてると言って
気を張らせたく無かっただけだ」
と、三波は言った。

この人には、感謝しても、しきれない部分が
沢山ある。
一番の功労者かもしれない…。

「あのさ…涼子…
本当に…ごめんな」
二度目。
何度謝ったとしても二人から許される訳では無い。
だが、謝らずにはいられなかったのも
事実である。