駆ける…キミト共に
(駄目だ!
ここで涼子に流れを渡してはならない!)
今なら、罪を全て
自分に被せる事が可能だ。
涼子には、いつまでも あいつの側にいて欲しい。
だから、焦りに焦った。
「ねぇ…不思議じゃなかった?
何で、一度死んだあの子が生きてて、
あんな夜遅くに出歩いてたか…
そして、何で…
飛び出したのか…」
島田のペンを持つ手は、既に止まっていたようだった。
城山家の話に、他人の介入する余地は
無かった。
ここで涼子に流れを渡してはならない!)
今なら、罪を全て
自分に被せる事が可能だ。
涼子には、いつまでも あいつの側にいて欲しい。
だから、焦りに焦った。
「ねぇ…不思議じゃなかった?
何で、一度死んだあの子が生きてて、
あんな夜遅くに出歩いてたか…
そして、何で…
飛び出したのか…」
島田のペンを持つ手は、既に止まっていたようだった。
城山家の話に、他人の介入する余地は
無かった。