駆ける…キミト共に
「それに……
俺も、一度だけ
書いた事があるから…」

静かに、ただ淡々と語り続ける。

「両親、焼身自殺でさ。俺を大学に行かせる金を作って…
借金作ってさ…
心中したんだ。
その時にも、一度書いてるからさ…」

と言った自分は、
何処か
急に大人びたのでは無いかとさえ
思えてしまう。
< 117 / 271 >

この作品をシェア

pagetop