駆ける…キミト共に
「取り敢えず、救急車だ!」
と、叫ぶとドラマ等でよく観る光景が
そこで行われる。

城山は至って冷静に努めていたので、救急車を呼ぶのは
たやすかった…が、何を言ったか、覚えていない。

そして救急車が来るまで
城山は呆然としていた。

救急隊員に声を掛けられるよりも早く、警察官に声を掛けられた。

何も言わずに、手を引かれ…城山は、
久しぶりに人に乗せられる側になった。

やがて城山の右に座る、少し若手の警察官が妙な事を
言い出した。
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