駆ける…キミト共に
俺は、涼子が来るまでの間、
事故でへこんだあの車を持って来て
貰っていた。

卓は、自分のぼこぼこになった車に
それでも慣れた手つきで
乗り込んだ。

そして、ガラスの破片をシートから
振り払い

「迎えに…来た」

と、上向き様に言うと
目から涙が溢れた。
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