駆ける…キミト共に
「栗をね、少しばかり持って来たんだ。
良かったら食べてくれ」

と言って、切り出した。
栗の入った袋を、隣の書記に渡す。

「有難う御座います…本当に…」

ただ、城山は平伏する気持ちでいるだけであった。

城山の服装は至ってシンプルだが、警察に家から取ってきて貰った服だったので

囚人服よりは、若干過ごし易かった。

その為、社長とも
話す事にあまり躊躇いが無い。
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