駆ける…キミト共に
「貴様…その身体を誰から貰ったよ?
なぁ?親です、だと?
どちらか分かりませんだと?」

「…自分は馬鹿ですから…」
ふてくされながら、答えていた。
圧巻とした。

自分の身体が…一瞬宙に浮いた。
そして、まだ出掛けている月を

目で仰いだ。

「両方からに決まってんだろうが。
どこに迷う要素があんだよ?なぁ!おい!」

「親なんざ!両方心中してらぁ!分からないよ!分からないんですよ!」
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