駆ける…キミト共に
……嬉しかった。

嬉しくて、笑ったのだ。

当然の様で当然で無い。
そんな日々が続いていたから

そう、思えたのだと思う。

樋口は、そのまま
また
呑気に笑いながら去って行った。

側で、書記の警官が
笑顔で振り向いていた。

「明日は、晴れですよ」

「その予報、すばり外れたな」
と城山は言って

二人はしばし、笑いあった。
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