駆ける…キミト共に
果たして眠れるものかと 思ったが
案外、簡単に寝る事が出来た。

直ぐに起こされた事もあり、
夢は当然見ていない。

そして、やがて入廷の合図を告げ
係官が入って来た。

ここからが、正念場である。

「行こう。けじめだ!」

「ああ!」
二人は、拳を突き上げた。
空に届きはしない。

だが、天からは
この拳が見えた筈である。
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