駆ける…キミト共に
「担当の島田さんの、資料によりますと
取り調べ時刻、つまり蝉の声を聞いたのは…

四時二十七分、と記録されているんですよ」

確かに、あの時、時計の確認をしていた。

「駆くん…

会いに来てくれたのかも…

知れませんね…」

< 263 / 271 >

この作品をシェア

pagetop