駆ける…キミト共に
今日は、社長とのその話で早く出勤したが
明日はもう少し、出る時間には余裕が出るはずである。

城山は
(明日は、涼子だけじゃなく、あいつも眠い目を擦って、玄関まで来てくれるかな…)

と、他愛も無い事を考えていた。

そして、直ぐに下の階へ戻り
自分の席に着いて、
三人でこの前行って来た五歳の
七五三の写真を
写真立てに入れて

椅子に座って、よく見える位置に置いておいた。
席は一番窓際なので、
太陽の明かりが、城山 家族を祝福しているかの
様に、そんな風に
城山の目には映った。
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