駆ける…キミト共に
神社の社をバックに、
一番右で少し
引きつり笑いをしている自分。

一番左で、優しそうな顔をして
にこやかにしているのが
妻の涼子。

そして…二人に大事そうに片手ずつを握られている
たった一人の息子。

着ている物は、各々立派だが…今
目には何も映らなかった。

「少し、この御守りも取れ掛かっちまったな…はは。」

と、敢えて笑って見せる。

これでは運転に集中出来無い。
城山は、なるべく直ぐに家へと向かった。
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