駆ける…キミト共に
会社での成績が思う様に奮わず、
自分に苛立っていた事。

そして、それを妻、涼子に当ててしまった事……

涼子に、亡くなった両親の記憶を蘇らせてしまった事。

そして…自分が、泣いている時も
側にいてくれた事…

社長は、時折
うんうん
と頷いたり、何やら考えたりしながら

城山の話に耳を傾けていた。

「成る程。大体は分かった。
少し、珈琲でも煎れるかね」
と言って

社長に珈琲を作って貰った。
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