駆ける…キミト共に
「はっはっ!
そりゃあ良い。なぁに、ノルマなんてな、みんな一年生の時はクリア出来無かったんだよ。
気にするな。
今日は有給だ。今すぐ、帰って伝えて来てやれ。
冷めない内にな!」

「はい!ありがとうございます!」
城山は一礼し、
直ぐに駐車場へと戻った。

社長の言葉は、社員を勇気付ける為の
嘘かもしれない。

だけれど、城山はそうとは思わなかった。
それに

(涼子…待ってろよ…)

城山は、行きより
背中がとても大きかった。
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