駆ける…キミト共に
ミラーで、信号待ちの時
目を気にした。

朝、あれだけ顔を洗ったのにも関わらず
直ぐに社長にバレてしまった。
と言っても、偶然会ったのが、原因なのだが。

城山は、それで良かったと思った。

そして、直ぐに狭い駐車場に車を入れ、そのまま
走りざまに
ドアノブに手を掛け、呼び鈴を強く押した。

が、人の出て来る気配は
何一つ無かった。

城山は、仕方無く
車の鍵と共にチェーンで付けられている
自宅のスペアの鍵を
取り出し、ドアノブを開けた。
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