駆ける…キミト共に
中に入ると、やはり部屋は暗くなっていた。

……留守番電話が
入っていた。

城山は、溜め息を一つ吐くと
留守番電話の録音
を聴いた。

……身体が凍りついた。

「私は…少しの間、ここから出て行きます。決して、あなたの事が嫌いになった訳じゃ ありませんの…私の我が儘を…どうか、どうか、
お許し下さい」

「ちょっと待てよ…嘘だろ?
何処から掛けて来…」
卓は動揺し、携帯電話で涼子に電話を掛けた。

涼子は、幸いにも出てくれた。
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