駆ける…キミト共に
その時城山は暫く呆けていたが、
直ぐに 子供がいない事にも気付いた。

携帯に電話をすれども、着信拒否にされ
どうにもなら無かった。

城山は、またそれを思い出していた。
そして極度の鬱状態になる…

何かに襲われる恐怖、もう心は荒れ果て
何も望め無くなっていた。

(死にたい…死にたい…死にたい)

自殺願望者の精神は、よく理解しかねていたが
実際、追い詰められて…城山は漸く
少し理解出来た気がした。

しかし、それは死への片道切符なのである。
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