駆ける…キミト共に
………
隣の部屋では、何やらざわついているのが
よく分かる。

やがて、三波が
この空気を打破する程の音を立てて
入って来た。

心なしか、制服が乱れているように見えたのは
気のせいだろうか…

三波が入るや否や
島田は、
体勢を整えて、軽い敬礼を送る。

「今から、取り調べをするが…担当に話して
俺とヨシの二人でやる事となった」

「…ヨシ?」
取り調べが、三波だと言う事を知って、少し安心出来る
自分がいたが…

やはり心は痛んでいた。
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