駆ける…キミト共に
涼子は、少しまた
大人びた感じで
服は、ピンク色の
襟付きで、まるで何処かの事務員、といった感じだ。

「涼子、戻って来てくれたのか…」
卓は、玄関でそのまま話を続けた。

「うん…ちょっとね」

「そうかそうか。
良かった…。
俺、今頑張って
報告書とかも書いて
たまに残業もしてるんだ。
ノルマも毎回達成してる。嘘じゃない。
確かめてくれても良い。
ちょっと待ってろ。
今社長に電話するから…」
と早口に言って、携帯電話を取り出すと
涼子は静かにその手を制止させた。
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