海の見える城
何処までも青い海に浮かぶ小さな島。
そこには何時しか人が住むようになり、時が経つとそこは王国となった。
国は豊かで、平和であった。
また王も民から慕われていて、それが何十年と続いた。
ずっとこのまま平和が続くと誰もが思っていた。
だが…。
ある代の王は今までの王とは違った。
自分のことだけしか考えず、欲しいものがあればどんな手を使ってでも手に入れようとする。
そして好戦的で、他の国との戦をすることも多くなった。
元々、財があり軍事力もあったため戦ではどの国よりも有利だった。
殆ど負けなしだったため、他の国々はこの国を恐れた。
だが、ただ一つだけどうしても倒せない大国があった。
長年、戦争をしているがなかなか決着が着かず、今まで冷戦状態が続いていた。
それがある時決着が着いた。
勝利したのは小さな島国だった…―――。
昔々のお話…。
勝利した小国―――ブルーシア国。
敗北した大国―――レッドライン国。
二つの国の王子と姫のお話。