STORIES


沙弥と田中くんは隠していたけど、あの時からずっと付き合っていると、沙弥が教えてくれた。

沙弥は私が一郎のことを好きだと知ってたから…、言えなかったそうだ。



「私、」

田中くんも沙弥も、笑ってた。まだ一年しかたってなくて、心の傷だって、一生消えないかもしれない。

なのに、そんな前のこともう気にしてないって、笑ってた。


だから、

「…強いなって思った。」
< 16 / 24 >

この作品をシェア

pagetop