STORIES
メールを何度確認しても、時間も場所も合ってる。
何度携帯に電話しても繋がらない。
はあっと諦めて立ち上がろうとすると、目の前にできた影。
――ハアッハアッハア
息が乱れて声も出しずらいんだろう。
『―悪いっ。寝坊した!』
汗を拭うこともせず、私を見ると、抱きしめる彼。
――人一倍照れ屋な彼が、抱きしめてくれた。
(今日は積極的なんだね?)
(っば!お前がそんな格好してくるからだろ!?)
(スカートはいただけじゃん。)
(短すぎるだろーがっ!)
(その足、俺以外に見せたくないから。)
end